【ウルブス通信】19:FXにおける投資スタイルの話

ウルブス通信
19:FXにおける投資スタイルの話

人によってFXの向き合い方やロジック、投資スタイルは様々であるが、今回は今のWOLVES(というより添田個人)がベストじゃないかな?と思う投資スタイルの話を少々。

○チャートのチェック(プランニング)は毎日おなじ時間にする

FXで何を手に入れたいかというと当然「お金」な訳ですが、そのためにPCやスマホにかじりついていてプライベートな時間を犠牲にしては本末転倒。という私個人の考え方に基づいています。

また、毎日おなじ時間に同じ通貨ペアを見ることで、そのながれを体感することもできますし、変化にも気づきやすくなるわけで。昨日は朝一に会社で日本市場のUSDJPYを見て。今日は深夜にNY市場のCADJPYを見て。明日は夕方のロンドン市場でGOLDをチェックする。これでは何の統一性もないですし、変化に気づくことも遅くなります。

もちろん、それ以外の時間は見ちゃダメ!という訳ではありません。「その時間は毎日チェックする」というイメージが大事ということです。歯を磨く、顔を洗う、ごはんを作る、会社に行くために電車に乗る、ドラマを見る。これらの生活ルーティンと同じように、市場チェックもルーティン化してしまうことが非常に大事。人間は3週間続けたらそれは習慣になると言われています。まずはこのチャートチェックを習慣化してしまうと非常に楽です。

しかも現ロジックはプランニングを重要視しているわけなので、どの時間にチャートチェックやプランニングをしても優位性はほぼ同じ。それほど差が出ることはありません。

時間がなくてじっくりプランニングできなくても、なんとなくチャートを見ることも習慣に繋がります。急な用事で移動することになったとしても、パソコンじゃなくてスマホでもいいかもしれません。あまり細かなことを考えずに、「毎日の習慣」としてこのチャートチェックをルーティン化することが非常に大きな成長に繋がるのではないかと思っています。

○考えることは少ないほうがいい

ひとつトレードするにしても「通貨ペア」「時間足」「現状把握」「エントリーすべきか否か」「利確ポイント」「損切りポイント」「ロット」などと様々なことを考えなくちゃいけません。しかも通貨ペアや時間足はそれこそたくさん用意されているので、全部を見ることは不可能だし疲れちゃいます。トレードを習慣化して、疲れずに毎日続けていくにはどれだけ簡単に済ませられるかが重要だと思います。だからこそ、簡略化できるところは簡略化したほうがいいと考えます。

私の場合ですが、通貨ペアはドルストレート+GOLD。時間足はH4→H1→M30(時間があったらM5)の順。現状把握は過去に3Bがあるか否か。エントリーは基本3Bが成立しているときだけ。TPもSLもエントリーポイントもトレプラに任せています(若干の調整は入りますが「エントリーする時だけ」なので回数は少ない)。当然ロットもトレプラから出される数値のままです。

だから考えることは極端に少なくて「3B探し」と「TP&SL」の微調整に集中出来ているというわけです。ただそれだけのこと、だけどこれが重要。何を任せて何を自分で考えるか。《自分の担当パートは何か》をしっかり考えたほうがいいと思う訳です。

○全てのトレードで勝とうとしない

これも非常に多い勘違いで、どうしても手持ちの資金が減ることを恐れて勝ちたい欲求ばかり
強くなってる人が多いです。永久に勝ち続けることなんて不可能なんですよ。それは解っていてもなかなか負けを認める事ができないのが人間なんですけどね。

計算上は勝率50%を切らなければ利益が残せるはずです(手数料は考えず、リスクリワードが1:1だった場合)。しかもトレプラを使って許容損失額を20%にしていたら5個エントリーして、その全てがSLに到達しない限り破産はしません。許容損失額を10%にしたら、10個エントリーして全滅した場合だけが破産します。まぁ、そんな方は投資をやめたほうがいいと思いますが(汗)

これも数学的な計算式で導けるのですが、投資は投資ルールを守る事で絶対に破産ってないんですよ。でもなぜ資金が無くなって退場する人が多いか?それは「SLを設定しない」「設定しても移動してしまう」「そもそも設定位置が間違ってる」「利益を多く取ろうとしてロットを増やす」「欲が出てTPを高めに設定する」このあたりじゃないでしょうか? そりゃ負けますよ(汗)

もし損切りになったとしても「今回は負け!はい!次いこう!」って開き直ればいいんです。そして今回負けた理由を考えたら、それは必ず次へのステップに繋がるはずなので。

○1つのポジションに固執しない

少し解るようになってきたら現れるのがこの「一球入魂型」の投資スタイルです。慎重にチャート見て、確信を持ってエントリーして、その1個のポジションが利確するか損切りになるかを真剣に考え続けるパターン。その間にも他の通貨ペアではチャンス3Bが発生しているかもしれないので、それはもう機会損失意外の何者でもありません。もったいないです。

これが株式投資とかだったら別なんですね。じっくり会社の状況を分析して、その上で投資をする訳ですから「一球入魂(一社入魂?)」でもいいかもしれません。でもFXは違います。通貨ペアも時間足も沢山あるのですから、アンテナは多めに張ってポジションも複数になってあたりまえという感覚を身につけてください。一球入魂スタイルで一喜一憂してしまうから、余計に負けが怖くなってしまうわけですね。

○プランニングを信じる事

次に目につくのが、せっかくいいプランニングしているのにそれがスタートする前に諦めて消去してしまったり、やっと仕掛けにかかってポジションがスタートしたのに「日跨ぎしない」という理由でそれをクッローズしてしまう人。もっと自分のプランニングは信じていいと思います。大袈裟に言ってしまうと《一度プランニングして仕掛けを設置したら、あとはTPかSLに到達するまでそのまま放置》という感じでもいいと思います。

「エントリーポイントに達する前に逆行してしまったから仕掛けを消去」これがまた一番勿体無い。だって、あなたのプランニングっていうのはエントリーしてからが勝負ですよね?そのラインでエントリーしたものがTPに到達するかSLに到達するか。それが勝負なわけなのに、エントリーすらしてないうちに仕掛けを解除してしまうのはもったいない!(汗)

ただし、エントリーするまえに解除してもいいパターンがあるのも事実です。「逆方向の3Bが成立した」時ですね。もう少し勉強している人だったら「ダウ理論的な明確なるトレンド転換」が発生した」とかね。

とにかく、信頼できる理由があれば別ですが、そうでないかぎり仕掛けたポジションは放置しておいていいかと思います。全ての仕掛けは、きちんとしたストーリーがそこにあった訳で。そのストーリーがまた動き出したら、おのずと仕掛けも作動するものです。ですから、基本的には複数の仕掛けが同時に待機してる状態が正常っていうことです。

○成行を避けると勝率が上がる

「あ!過去に3Bが出てて、いままだTPまで到達していないぞ」っていうときに、殆どの人は成行でエントリーしてしまうかと思います。でもそれが危険。飛び乗った裏側では別の挙動が発生していたり、意識線があったりと見落としが多くなるからです。

もし、過去の3B転換挙動からのフィボナッチが正常に機能してて、いままだTPまで値幅が取れそうなのであれば、それこそ少し先に仕掛けをセットするべきなんです。もう経験されてる人も非常に多いでしょう。飛び乗って利益ガッポリなんてことは、本当に稀で。ほとんどは損切りで終わる事が多い。

とにかく焦らない事です。FXで利益を得るチャンスなんて無限にありますから。今回乗り遅れても次の波をみつけてそこに乗っかればいいんですよ。焦る必要はないです。

○含み損はあたりまえ

FXって、相場の価格が上下して進むものです。それに、外部の証券会社にお世話になっている以上、そこには利益を抜かれて当然なんです。だからこそ「エントリー直後はマイナスから始まる」訳だし、「さっきまであった利益がみるみる減っていく」なんていう瞬間があるのも当然な事なんですね。でも、エントリーした直後にマイナスからスタートすると、少し逆行しただけなのに「あ!プランニングが間違えてる」と手動で損切りしちゃったり。

さっきまであった利益がみるみる減ってくと「少しでも利益が残っているうちに利確しよう」なんて考えて決済して。結果的にその直後にまた反転して上昇していったりね。目先の含み損にメンタルが左右されると、こういうミスが連発します。

もはや《含み損があってあたりまえ》くらいに考えましょう。求めているのは「最終結果」じゃないですか。最後に利益が残ればそれでいいんです。

たとえばさっきまで多かった利益がみるみる減ったきたら「どこで決済しよう」って考えるんじゃなくて《さて、この逆光はどこで戻ってきてくれるかな?》ってチャートをみて反転ポイントを探してみましょうよ。反転ポイントさえ見つけられたら、そこまでは安心して見てられるでしょうし、むしろその想定した反転ポイントから逆指値を入れたっていいでしょう?さらに利益が増えるって訳です。目先の含み損に右往左往しなくて大丈夫ですよ。

○あ、ロットを落とすと最後には負けますからね?

なかなか大きなロットに挑戦できない人、その人たちはおそらく過去に大きめのロットで損害を出した経験があるかと思います。トラウマってありますよね。でもね、だからといってロットを極端に落としては最終的には破産が待ってます。

だって「大きめのロットで勝利」→(嬉しい)→「また大きめのロットにしたら負けた」→(怖い)→「怖いから少ないロットにして勝利」→(トラウマでロットを大きく出来ない)→「怖いから少ないロットにして勝利」→(まだ大きなロットにできない)。こんな感じで《大きな負け》を《ちいさなロットで回収》しようとしてるわけなので、数学的にも資金はどんどん減っていくばかりなんです。だから、本当に利益を残したいのであればトレプラなどを信じて「共通ルール」で常に全部のプランニングをフラットに行わなくちゃいけないわけです。

でもよく「もっと勝てるようになったらロットを上げます」っていう人がいるけど「勝てるように」っていうのは何を基準に算出するんでしょうか?^^

勝率100%?無理です。利益を残す?ロットをいじってたら利益は残りません。勝てるようにって、すでに勝率50%以上あれば、ルールを守るだけで利益が残るんですよ。あなたはもう、立派に《勝てるように》なってるんですよ♪

怖がってばかりじゃダメだと思います。不安なんだったら、許容損失割合を10%でも5%でも下げていいと思います。その上でトレプラを利用して仕掛けするとか。すこしづつでも推奨ロットに慣れるようにならないと、利益はのこりません♪

○楽しまないと損

どうせどんなメンタルであったってFXは利益も損害ももたらしてくるものです。だったら向き合い方もどれだけ楽しめるかで変わってくるんです。

3Bを探すことを《宝探し》のかのような感覚で楽しんでみてはどうでしょう?そして、自分の見つけた宝物3BをSTGとかで《どや!》って自慢したらいいんですよw

この宝探しは最終的には本物のお金がついてくるんです。むしろ本当に《宝探し》ですw

勝ちたい、利益を残そう、資金は減らしたくない、負けたくない、勝率をあげたい。そんな考え方じゃ疲れちゃうし、長続きしません。トータルで考えましょう。最後に利益が残ればいいんです。

それにはとにかく、一喜一憂するんじゃなくて《宝探し》を楽しみながら遊びましょう!結果は後からついてきますから。