【ウルブス通信】33:結局あなたが勝てない理由

ウルブス通信

ライングループに書いたが反応があまりにも無く削除した記事ですが。実は一番重要で、絶対的に忘れてほしくない内容だったのでウルブス通信として記録しておきます。理解して自分のトレードに生かすも、無視して現状から抜け出ないも、それは個人の自由です。


現在、キャノンボールコンテストが開催されています。特にここ数日は皆さんすごく貴重な体験をしているように感じます。

中盤の数日間は、ほぼ全員が驚くほど大きな利益を上げていました。これは本当に素晴らしいことです。FXは1回や2回のまぐれ勝利が続くことは多々あります。しかし適当なビギナーズラックでずっと勝ち続けられることはあり得ません。だからこの数日間も連続で利益を積み上げたということは、確実に経験を積み重ね、実力を養ってきた証拠というわけで、かなり自信を持っていいと思います。

しかし一方で後半戦に入り、損切りや含み損を多く抱える人も増えてきました。これについて「やっぱり運が良かっただけなんだ」「結局最後は負けるんだな」「損切りしちゃったけど、あれだけ勝ってたんだから含み損を放置していればまたプラスに変わったはず」なんて考えを持っているならかなり危険です。

勝てるときと負けるときが必ずある

為替取引において《相場の約70%はレンジ相場》だと言われています。つまりトレンドが発生しているのは全体の約30%。そしてそのトレンドに「上昇」と「下降」が仮に半々で発生するとしたら。ロングトレンドはたったの15%。ショートトレンドも同じくたったの15%しかないということになります。これは、5分足、1時間足、週足であっても変わらない。相場全体でそうなるんです。

そして、どんな優秀なロジックでも《100%どんな相場でも機能する》なんてことはあり得ません。なぜなら世界情勢や決算期や重要指標などの要素が複雑に絡み合ってトレンドを形成していくし、例えば上昇相場であって「ロングトレンド中の上昇」もあれば「ショートトレンド中の上昇」もあるし「レンジ相場中の上昇」「重要指標によるイレギュラーな上昇」「投機筋の仕掛け(刈り取り)による上昇」と様々な性格があるからです。

ですがWOLVESのメンバーは「Twin-B」というロジックを使い、その中でも《信頼できる上昇》というもを見つける力をつけています。これは大きなアドバンテージになります。

だがしかし、ロジック通りに仕掛けを入れたにも関わらず、なぜか負ける時もあります。これは100%未来を予測することなど不可能という、森羅万象の原理原則において仕方のないことなんです。

つまり、当たり前のように聞こえますが《投資というのは勝てる時と負ける時が必ず存在する》ということ。まずはこれを徹底的に頭に刷り込んでください。

ドツボに落ちるメカニズム

大きく負けた時にやってはいけないことがいくつかあります。

負けた時にやってはいけない第3位。
「勝手な理屈を用意して、他のロジックに手を出したり自分勝手なオリジナリティを加えること」。どんな数値だって統計学上、同じ条件下で検証を続けるからこそ対応策が導かれるわけです。やり方や手法をコロコロ変えていてはいつまで経っても正しい経験値は得られません。常に同じ手法を(若干の微調整はOKです)粛々と淡々と続けることが大事。

負けた時にやってはいけない第2位。
「逆だったかと、単純に上下の2択を間違えたと考える」。投資は上下の2択を選ぶゲームではありません。偶数か奇数を当てる丁半博打でもありません。赤と黒を当てるルーレットでもありません。この部分はしっかり頭に叩き込んでください。損切りをしたら「あ、逆だったか」なんて考えてしまう人は一生FXでは勝てないかもしれない。

負けた時にやってはいけない第1位。
「今度は負けないぞ!と取り返そうとして次の仕掛けをどんどん入れる」。皆さんはウルブスで勝てる相場を見抜く力はかなり養えてます。それでも負けたということはただ単に《Twin-Bロジックにはハマらない相場》だったということです。

前出のように相場は勝てるときと勝てない時が必ずある。つまりキャノンボールレースでほぼ全員が利益を積み重ねていた期間は、確実にWolvesのロジックとしては《勝てる相場》だった。逆にほぼ全員がマイナスをたたき出し始めたのは《負ける相場》に切り替わったと言うだけのことです。

ギャンブルで「負けを取り戻そう」と考えても取り返せないのはこれが原因です。

全てに《流れ》というものがある。負ける流れの時に、いくら必死に取り返そうと仕掛けを増やしたところで、現在は勝ちにくい『負けの流れ』な訳だから利益が増えるわけない。逆にロットやポジションを増やしてもやるだけ負債が増える。これがドツボに落ちるメカニズム。

理想的な考え方

本当の理想的なトレード方法は、淡々とTwin-Bサインを探しながら仕掛けをセットする。

そしてサインがよく見つかったり、利益がどんどん積み重なる時は《良い流れの可能性が高い》訳ですから、MACDが微妙でも仕掛けを入れたり、少しだけロットを増やして強気でガンガン攻めて良い。

逆になかなかサインが見つけられなかったり、なぜかキャンセルばかり多くなったり、損切りが増え始めてきたらそれは《悪い流れの可能性が高い》訳ですから、より一層MACDを注意したり、壁越えや逆方向の仕掛けを開始したり、トレプラよりもロットを落として様子を見ることが大事。

そしてまた流れが良い方向に向いてきたろ思ったら、通常通りのトレードに戻す訳です。この繰り返しでFXというものはトレードを継続していく。毎日全開で勝負していたら疲れてしまうし、必ずどこかで足元をすくわれます。

FXはサーフィンと同じです

かなり初期の思考法ですがFXはサーフィンと同じです。

:相場の波にぷかぷか浮かびながらベストな波がやってくるまでひたすら待つ。
:ビックウェーブがやってきたら全力でその波に乗る。
:波に乗れずに海に落ちたらすぐにまたチャレンジするのではなく、またゆっくり波にぷかぷか浮きながらベストの波を待つのです。これを忘れないようにしましょう。

繰り返しますが、たとえ負けが続いたとしても自分が悪いだけではない。どんなロジックにも勝てる波と勝てない波が存在する。

本当のプロフェッショナルと言うのは、相場で勝ち続ける人のことを言うのではありません。《負ける波を見抜いてその波には手を出さずじっと耐える》これが本当の相場のプロフェッショナルです^_^

毎日コツコツ継続する人だけが勝てる理由

なぜこれを繰り返し、繰り返し、繰り返し言い続けているか。それは毎日継続するからこそ《勝てる流れ》と《負ける流れ》を判断することができるようになる。

本当のサーファーだって、自分が海に入る時だけじゃなくて常に波の様子を確認しています。毎日毎日、自分の目で海を見たり、サイトで波情報を確認したり、天気図から翌日の波を予想してみたり。そういった積み重ねが経験になる訳です。

サーフィン(トレード)出来ない日でも、海(相場やチャート)の様子をいつも確認したり、仲間と情報交換したりして、明日の波(相場)を予想する。いざ良い波がきた時のために経験値を積み重ねているから、時々やってくるビッグウェーブに乗ることが出来るんです。

毎日相場を見続けるというのは、毎日トレードしなさいということじゃない。《良い波と悪い波》を見抜ける力を養うということ(別の言葉で「図形認識能力」とも表現しましたね)。

焦ることはない。
負ける波にいくら突っ込んでも、そりゃ負け続けるだけ。
良い波が来るまで危ない勝負をしないで待つ。
良い波が来たら全力で乗る。
この緩急をつけられるのがプロフェッショナル。

プロフェッショナルになれば、出たとこ勝負のギャンブルではなく、相場を読んだトレーダーとなりうる訳です。一発勝負の利益額と勝率しか見ないギャンブラーにならないでください。継続してグッドウェーブに乗るプロフェッショナルトレーダーに、ぜひなって欲しいと願う訳です。

結局あなたが勝てない理由

それは
《良い波を選ばずに、悪い波でも勝負するから》