【ウルブス通信】9:トレンドラインを高機能化するツール

ウルブス通信
9:トレンドラインを高機能化するツール

ウルブスの公式動画の中でもこちらのコラムでも、皆さんに伝えてるロジックとは別に、私がこっそり使ってるツールやテクニックなどを少しづつ公開していっちゃおうかと思ってます。今回はそのツール編。

私がもう何年も使い続けてるので知ってる人はご存知のトレンドラインサポートツール「OaTLEX」というツールをご紹介。あ、Windows版のMT4専用ツールです。

このツールの何が素晴らしいかって言うと、自分でトレンドラインを引きたい時に《こんなことが出来たら便利なんだけどな》っていう部分をほぼ全て網羅してくれてるんです。

たとえば

①水平線を引いた時の数字がでかい
最初から「そこかよ!」っていう話ですが、昔からMT4の価格数字などは文字が小さすぎる。これはもう世界中でクレームが出続けているのですが、本家の開発チームは一向に改善してくれる気がない。

自分が引いた水平線の価格なんてそれほど気にしてない人も多いのかもしれませんが、私は基本的に「鹿削り(仕掛け釣り)」を多用します。つまり、朝一番とかにその日一日の値動きをプランニング品なら指値をセットしていくわけですが、その時に数字を入力するので見えないと困る(ま、老眼が原因かもしれませんけどねw)

だから、意外にこの数字がでかく表示されるのは重要なんです。(最初がそれかよ!って意見もありますがw)

②チャネルラインが楽に引ける
斜めの意識線、チャネルラインを活用している人も非常に多いと思います。でもチャネルラインって引くのが非常に面倒じゃないですか?

確かに、MT4標準の「並行チャネル」とか「標準偏差チャネル」とかツールは存在しています。もちろんそれでも出来るでしょう。でも、私的には「できる」であって「便利」ではなかったんです。

なぜかというと「よし!チャネルラインを引くぞ!」って思ってからじゃないと引けない(笑)どういうことかというと、最初からチャネルラインを引く気の時はそれでいいんです。「平行チャネル」や「標準偏差チャネル」のボタンをポチってすればいいので。でも、実は意識線ってそういう時ばかりじゃないんですね。

たとえば、普段のトレードで何気なく引いた斜めの意識線。これを見ていたら「あれ?これってチャネルラインに分割できんじゃね?」って思うことが多々あるわけです。そんなとき、MT4標準ツールだと、①ツールボタンを押す→②既存の意識線に合わせてラインを引く→③出来上がったチャネルランの位置を調整する→④親ラインが重複してしまうので1本消すという4ステップが必要になってきます。

でも、OaTLEXだと、①チャネル分割のボタンを押す→②出来上がったチャネルラインの位置を調整する。この2ステップでOKなんですわ。しかも、過去に引いたどのラインも一瞬で分離できるという優れもの。

③ワンタッチ延長
意識線っていうのは「今後も影響しそうだから残しておきたい」線と、「今だけチェクしたい線」の2種類がありますよね。このツールは、後者の今だけ使いたい時は、引いた部分の長さだけ表示してくれます。もちろん、今後も残しておきたい時はワンタッチで無限延長してくれる。

これって、たくさん線を引きたいけどもチャートはスッキリさせておきたいっていう私みたいな人には有難い機能なんですわ。

④マルチチャネルで一括表示
これはもう感動ものでした。たとえば、同じ通貨ペアの「1分足」「5分足」「1時間足」「4時間足」という4つのチャートを画面で開いてるとします。この時に、4時間足でクロスタッチっぽい挙動があってそこに縦線を引いたとします。で、《このあと、5分足ではどういう挙動をしているんだろう》っておもた時にどうしてますか?

もちろん普通は、その線を引いた4時間足のチャートをポチって5分足に切り替えますよね。でも、4時間足から5分足に切り替えたから線がどこにあるか見失ったりして^^; で、また1時間足をみてから5分足に切り替えたら線を見失うというねw

このツールを使うと、それが回避できるんですよ。たとえば、前出のように4時間足で縦線を1本引いたとします。で、その線の横に表示されてるボタンをポチと押すと、pcの画面にある全てのチャートにその線が反映されます。もちろん、たとえば5分足の方で微調整として角度を変えたとしたら、全部のチャート画面でそれに連動して線が動きます。これは便利♪

マルチタイムフレーム分析(他の時間足を総合的にみて判断する分析)などが超楽になります。

⑤アラート機能が便利
これが実は一番素晴らしい! たとえば、《このラインまで来たらエントリーしたな》とか《ここまで行ったら決済したいな》みたいな時、はっきりと決まっているならば指値やtp&slを設定すればいいだけですが、《この線に来たら一度チャートをみて判断したい》って時が非常に多くなります。

そんなとき、このツールで引いた意識線のスイッチをオンにしておくと、その意識線にローソクがタッチした時点で(現在値をタッチとみなすか、終り値をタッチとみなすかも設定可能)、指定したアドレスにメールを飛ばしてくれます(pcにアラートを出したりも出来ます)。

でね、このアラートなにが素晴らしいかって、「チャートのキャプチャ画像も一緒に添付してくれる」のです!つまり、メールを確認するだけでいちいちチャートを開かなくてもいいという。

スマホでメールを確認してるひとは「スマホでチャート見るのも苦じゃない」って思うかもしれませんが、私とかはpcで細かなラインとかマーカーを表示しているので、pcのほうがより正確な分析が出来るわけです。ですので、pcのキャプチャ画像が送られてくるのはそれを見るだけで判断がしやすいので非常に便利なんです。

5分足と1時間足の両方をチェックしたければ、両方にチャートに線を引いてアラートをONにしおけば両方からメールが来るし。さらにすごいのは、このアラートメールをアップルウォッチで受信すると、ウォッチだけで画像が観れるので、それだけでチャート判断ができてしまうという優れもの。もう感服です。
(もちろん常時稼働のpcや、クラウドデスクトップ、VPSなど、常に監視してくれる環境を作る必要はありますが)

他にも便利な機能があるのですが、こういったツールはあるだけで勝てるという物ではありません。使いこなせなければ何も意味がない。しかし、挑戦して学ぶことで自分のトレードが加速することもあります。

色々と挑戦してみてください^^

「OaTLEX」
http://oa-tools.net/tools_latest/oatlex/