【ウルブス通信】7:ポモドーロ・テクニック

ウルブス通信
7:ポモドーロ・テクニック

今日はちょっとだけFXから離れて役に立つ話でもしましょうか。いや、いつも役に立つ話だと思われたい(笑)そうであってほしい。。。w 何が役に立つかな?とテーマを考えていた時《人よりもちょっと自分が出来ていて》《それでいて他の人は意外に苦手なもの》がいいのではないかと思った。 そこで今回は「集中力」や「持続力」あたりについて書いてみたい。

自分もあまり得意とは言い切れないが、一般的な人よりは時間の使い方はヘタじゃないと思っている。これは昔は器用貧乏という訳では無いけど、独立したての頃から案件ばかり多くて、自分の時間をひたすら削って生きて来た経験がベースにあると思う。案件が多いと言っても《どや?売れっ子だべ!》と自慢する訳じゃなくて、とにかく時間管理が下手だっただけ。1日は24時間あるって誰もが知ってるし、それが共通の資産だってことも解っていた。でも、24時間をフルに活用する事ばかり考えていたように感じてる。

本題に入る前に、ちょっと思い出話を。

最初は、海外難民キャンプの撮影の仕事を辞めた頃。まだ次に勤める会社も何も決まってない。でも、海外派遣の会社はウルトラブラック企業だったので給料は殆どなかった(ちなみに手取りで10万円。神奈川県の二子新地で2万円の風呂無し便所共同のアパートに住んで、自分がロケで不在の時はネカフェ難民だった友人に1泊千円で部屋を貸してた。これで月々1万円の利益w)。だから会社を辞める頃には必然的に借金が出来てたんですな。それで、次に何をやるか決めてなかったから、まずは借金を返そうとガードマン(というとカッコいいけども、道路工事の現場で赤い棒を振ってる人)になる。

北千住の警備会社で研修を終えて、自分のシフトを決めて現場に入れてもらうんだけども(当時は確か、8:00-17:00の日勤が7千円位で、20:00-05:00の夜勤が1万円位だった気がする。)、毎日「日勤」と「夜勤」があって、1週間7日。つまり14勤務の中から自分が好きな場所を早い者勝ちで選ぶ。 でも私の場合、1週間で12勤務入れてたw 月の日勤夜勤、火の日勤夜勤、水の日勤夜勤、(ここで半日休んで)木の夜勤、金の日勤夜勤、土の日勤夜勤、日曜の日勤(夜勤は休み)w

日勤から夜勤の繋ぎ移動で現場で仮眠。冬の寒い季節だったんですが、知ってますか?ホットの自販機の下の方って暖かいからそこに寄り掛かると暖が取れるんですよw 2台が隙間あいて並んでたらその間ってもう天国(笑い)。 雨風が強い時におススメは、手動ドアつきのマンションです。階段室の脇には必ず物置みたいなスペースがあるので、そこで談が取れます。怪しまれそうですが、こちらはガードマンの制服を着てるので運が良ければ珈琲の差し入れとかもらえます。

逆に夜勤から日勤の繋ぎ移動の場合は、電車で仮眠がお薦め。山手線は1周が1時間で時間が図りやすいし、寝過ごしても元に戻りやすい。もしくは、常磐快速もいいですね。上野から我孫子や取手まで行っても、寝てても折り返してくる(昔は駅員さんは起こしてくれなかったんですよ)。あ、でも同じような色だからと言って、上野駅から常磐快速と間違えて成田線に乗り込んだ時は最悪です。駅員も人間も居ない僻地で目が覚めたりしますから。

どこまで話が脱線するんでしょうかw とにかく、それくらい時間を切り売りしてた。24時間をフルに使って稼ごうとしてましたね。

その後、職人の修行をして内装職人になって独立。壁紙を貼るクロス屋さんだったんですが、これって仕事的にほぼ音が出ないんですよ。大工さんとかはトンカン音が出るので深夜工事やってるとクレームが来るんですが、クロス屋や塗装屋さんは怒られない。あ、左官屋も怒られなさそうですが、ハンドミキサーでネタ(漆喰やセメントなど材料の事)を撹拌しなくちゃいけないので結構音が出ます。

この頃は、昼夜と現場に出てましたね。よく話す内容ですが、お得意さんに吉原のソープランドがありました。(いまもあるんだろうか?「阿吽」と「アイドル」っていう高級店でしたw)風俗って内装屋さんにとってはかなりお得意様なんですよ。お風呂とベッドルームの間に壁が無い事が殆どなので部屋の壁紙が腐るんです。だから定期的に内装をやり替える。

でも、12時の風営法で閉店してから明け方まで工事するんですが(朝からは別の一般住宅の工事があるので)、11時59分に入ったお客様が延長を繰り返すと、終わるまでハイエース横づけで待機してなくちゃいけないわけ。でね、朝ももっと出来ると思ってたらそのお店は「日の出サービス」っていうのをやってて、日の出の時間からサービスを受けに来るお客が居るw もう時間が無いの極致でしたねw

そこから紆余曲折あって、会社作ってWEB関係の仕事を始めたときは、もうワラジを何足履いてるか解らない状態で。一番忙しいときは《リフォーム屋の経営》もやりながら、《建築職人》としても現場に出て、《WEBマーケティングのコンサルタント》の仕事であちこち飛び回って、時間があったら車の中で《アフィリエイト》のサイト作ったりメルマガ書いたり。しかも、経営者なんで接待とか顔つなぎで飲み歩く事もしなくちゃならない。もう、まったく寝てなかったかもしれないw

あるあるかもしれないけど、頑張って車を運転して家の駐車場に辿り着いたら気が抜けて、もう家の中に入る気力がなくて車中泊の毎日。家の駐車場にもたどり着けない時が多くて、町中に車を停めて寝てても怒られない場所をいくつも確保してたり(いまほどコンビニも無かったからなあ)。とにかく、ずっと時間の切り売り人生でしたね。

そこから一年発起して、タイムマネジメント(時間管理)とか効率性を徹底的に勉強するようになります。

今、みなさんがもし何かを始めるとしたら絶対にタイムマネジメントだと思います。なぜかといえば、一番多く寄せられる悩みが「時間が無い」って事だから。時間が無いって事はないと毎回言ってますが、ようは時間管理が下手なんですよ。あまり「忙しい」とか「時間が無い」って言わないほうがいいと思いますよ^^裏を返してしまえば《あんたは暇でいいね》とか《私は売れっ子だから忙しくてね》って言ってるようにも聞こえますのでw

でも、少ない時間を効率よく使う方法って本当に重要なんですよ。たとえば。。。
あ、ここから本題に入ろうと思ったら既に3000文字くらい来てるw えっと、今日は1個だけ良い話をしますw

結局のところ、空き時間がいかに少なくとも、その空き時間内で効率よく作業を終わらせることが出来ればいいんです。なにも時間が沢山あればいいって事じゃない。そこで、この時間効率を高めて作業を進める方法としてお薦めなのが「ポモドーロ・テクニック」という考え方です。

これは、自分の作業時間を《集中》することが出来る限界に絞って、脳を効率よく使う方法です。

イタリアのコンサルタントさんが2000年代前半に発表した比較的新しいテクニックで、ニューヨーク・タイムズなどで取り上げられてブームになって大手企業でも取り入れてるところが非常に多いです。最近ではメンタリストDaigoさんがYoutubeの中で紹介してまた火が付き始めましたね。

具体的には、「25分の集中」と「5分の休憩」を交互に4回繰り返し、その後で「長めの休憩(20〜30)」を取る。この繰り返しを行うというもの。

25分って短いと思うかもしれないけども、実際に25分間だけ徹底的に集中するってどれだけ難しいかw この時間、一切の中断を挟まずに1つのタスクを行う事が重要。電話やLINEなど自分では制御できない「外的中断」、自分自身でメールを見たくなったり用事を思い出したりしちゃう「内的中断」これらを徹底的に排除する必要があります。また、他の作業と並行で行う「マルチタスク」もNGとされています。(発案者はこの「内的中断」が一番の問題児であると言っている)

※ちなみに「ポモドーロ・テクニック」の「ポモドーロ」というのは発案者の名前ではない(発案者は「フランチェスコ・シリロ」さん)。ポモドーロっていうのはイタリア語で「トマト」っていう意味。発案者のシリロ氏が最初この実験を開始したときに時間を計る道具が手元になくて、キッチンにあったトマト型のキッチンタイマーを使ったから「ポモドーロ・テクニック」とづけたのは有名な話。

1つのチャートを25分間徹底的に見てたら、色々見えてくることもあるでしょう。または、エントリーする前に25分間しっかりチャートを分析してから1つのポジションをエントリーしてもいいと思います。(ポモドーロを使えば、4ポジションまでいけますw)。ようは、25分間の時間をどうにか自分の生活で確保したら、何でもできるんだよ?って話。

逆に言えば、25分以上もだらだらやってる作業は、生産性が落ちててあまりいいものは出来てないってこと。長くやることで自己満足してるだけの事が多いですね。だからこそ、何かやるときにこのポモドーロ・テクニックを使って、生産性を上げて取り組んでみてください。

ちなみに、iPhoneアプリではこんなのもあります。
https://apps.apple.com/jp/app/%25E9%259B%2586%25E4%25B8%25AD/id1387759250?ign-mpt=uo%3D4

今日は長くなってしまいましたがw 時間管理やタスク管理に関するコラムはまた書いてみたいと思います。