【ウルブス通信】4:小波の内包 真のエリオット波動を確認する

ウルブス通信
4:小波の内包 真のエリオット波動を確認する

相場トレンドの継続を見る時に
エリオット波動(以下「エリオット」)を参考にしている人も多いかと思います。
もちろん、エントリータイミングに利用しているひとも居るでしょうけども。


基本的には、第1波、第3波、第4波を狙ってエントリーします。
そこに乗っかるために反転波動の第2波や第4波を見るわけです。
もちろんその後の挙動を探るために
A波、B波、C波の調整波動も重要になってきますが。

で、本来は第1波を拾えれば1-3-5波と抜けるので美味しいとは思うのですが、
原則的に第1波を拾うことは不可能です。

理由としては最初の挙動だけでは
それが「エリオット波動」になるかどうかが判断つかないからですね。
(厳密には判断する方法もあるのですが割愛)

そこで、多くは第3波を狙うことになるのですが、この時点でもまだ
第2波と第1波というたった2本の挙動しか形成されていたいため、
判断がつきにくいと思います。
(だから多くの人は、長いトレンドを見つけて
それを第3波と仮定した上で第5波で勝負する…という手法を用いるわけです。
それが一番安全で正確ですからね)

ではこの第3波、どうやって見つけるのが最善でしょうか?
この第3波を見つける&第3波の終わりを見極める
簡単な方法をご紹介しましょう。


エリオット波動にはある特徴があります。
それは《大波の中には小波が内包される》ということ。

どういうことかというと、
例えば1時間足に解りやすいエリオット波動の第3波が形成されたとします。
その時、15分足や5分足といった下位足を注意深く見ていくと
そこにもエリオット波動が形成されていることが多くあります。

いや、多くありますというよりも、
ここで形成されている場合こそが正規のエリオット波動なんですけどね。

イメージとしては、
《1時間足に現れる第1波の範囲を5分足で見てみると、
そこには第1波〜第5波のエリオット波動が完成している》
という状況です。

これで、1時間足に現れた怪しい挙動が
本当にエリオット波動の波なのかが判断できる。
それと同時に、その1時間足の波の終焉も予想ができるわけです。

どういう事かというと、1時間足に現れた第3波らしきトレンド。
その最中に5分足に切り替えてみたらそこにもエリオット波動らしき波が。
5分足のエリオット波動は既に第5波に到達しているようだ…。

この状況だたとすると
《1時間足での第3波》は《5分足でのエリオット波動》が
第5波→A波→B波→C波と進んだところで終焉を迎える事が多いという事。
つまりは、今見ている時間足でのトレンドというのは、
下位足での挙動によって判断する事が可能です。(もちろんその逆もあります)


このように、騙しではない、真のエリオット波動を確認する方法として
《小波の内包》を覚えておいても損はないと思います。